雪国歳時記前菜12ヶ月

6月

八つ橋

ちまき寿司 稚鮎 うぐいす豆など

7月

天の川


金箔を散らした笹の葉を中央に立てて
七夕飾りに見立てます。

竹皮で作られた2艘の舟は
1年に一度 天の川を渡る
彦星と織姫星です。

お料理の世界では
さすがと思う先人達の趣向が
多々あり 幾つかを私なりに
勉強させていただいてきましたが
この七夕の趣向は個人的に
思い入れの深いものです。

夏鴨ロース、新じゃがいもスフレ
枝豆きんつば、穴子八幡巻 芋十
青梅梅雨煮 子持ち昆布浸し など
初夏の素材のお料理を
盛り込みます。

7月初旬の出湯温泉は
山間にありうっとうしい時期が
続き星空を眺められる夜は
あまりありませんが
梅雨が明けた
旧暦の七夕の頃の8月前半は
風のつよい夜など まばたくような
ミルキーウェーイが降り注ぎます。

白鳥で有名な瓢湖では初夏にあやめまつりが開かれ
菖蒲がたくさん咲き楽しませてくれます。
弓月のとなりの駐車場脇にも黄色い菖蒲が咲きます。
6月5日は節句にあたり、昔はどこの家でも笹団子や
三角粽を作ったものです。菖蒲やもち草などを束ね湯に入れて
菖蒲湯で子ども達や家族の無病息災を祈願します。
節句の頃は故事にならい 貸切風呂に菖蒲束を浮かせております。
ここでは地元の三角粽を模した笹寿司や竹細工の八つ橋で菖蒲の季節を映します。

8月

盛夏の頃はガラスの器など使い のどごしの良いお料理を心がけます。
縁高を二段重ねにして 上段は この頃旬を迎える
新潟名産 黒崎茶豆といわれる枝豆と数の子の浸し、 
新潟名物 くじらの味噌漬け(上画像右)
玉子とうふのすり流しをうにとゼリーでとめたものの三種。
下段はちじれ蛸のオクラたたき 海老二身焼 鰻サンド巻 鱚けんさ巻などが
入っています。
特にくじらの味噌漬けは夏の風物の一つのなりました。
20年ほど前に同じ出湯温泉の中喜屋さんのご主人から教わったもので
鯨の肉をお米のとぎ水で煮ていきます。
年配のお客様からは懐かしい味といわれてご好評をいただいております。

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夏の小幅三題;与謝野晶子 「トのき夢を いくとしいわう 夏草の 小さき種を土におさめて」 三輪 晁勢 筆 「蝶図」新潟県与板出身の日本画の大家
石塚友二 「ひぐらしや 都落ちして 小百日」 出湯温泉近郊の農村出身の歌人
弓月の裏山は「ひぐらし山」と呼ばれ、今も梅雨明けには沢山の蜩セミが鳴きます。

これらはお料理の途中で出せれる場合、「八寸」と呼ばれ茶懐石の形式からきたものです。
ここでは茶を基調としながら 形式にとらわれずに、様々な器や調理法を使い 季節やそれにまつわる
行事を映した趣向を取り入れています。色とりどりのプチキューイジンヌのなかには
時期の新潟の珍味・佳肴をお楽しみいただけるよう心がけています。

弓月ではご夕食のスタートに先付・前采として7種〜9種ほどの小さなお料理をお出しいたします。

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